ブロックチェーン技術の応用について

年間100社程度を監査している私の印象ではございますが、近年ブロックチェーン技術の取り入れを検討し始めた企業が増えてきている印象です。あくまで検討し始めの段階、勉強し始めたという程度で、会社内のどの分野に取り入れるかなど具体的な話は聞きません。

ドイツとノルウェーの合弁会社である弊社も、来年からブロックチェーン技術やIoTなどデジタル技術を専門に扱う事業部が誕生します。今のところ1,000人ほどがこの事業部に配置される予定です。

また弊社の事業部の1つは、既にブロックチェーン技術を取り入れたサービスを運用しています。秘匿性とサーバー管理が難しい分野でしたので、初期投資費用は運用費用の中で回収されることでしょう。

そんな中ブロックチェーン技術の基本的なお話ではなく、昨晩思いつきで検討したブロックチェーン技術の応用についてお話しします。

 

モノや金の流れの管理や手間を大幅に簡素化できることがブロックチェーン技術を取り入れるメリットですが、これを会社内のマネジメントシステムに取り入れたらどうなるでしょう。

現状、非常に多くの企業はマネジメントシステムの複雑化に苦しんでおります。会社内の情報の流れの管理に苦しんでいる、と言えます。

例えば近年ニュースによく取り上げられる違法な時間外労働。これらを抑止するために、経営者はマネジメントシステムを整え対策を講じなければなりません。それを受けて中間管理職は、そのマネジメントシステムを覚え、実際に運用しなければなりません。様々な記録を残すことが義務付けられ、記録を残すことに時間を取られます。

特に製造業や医療の現場では記録付けに多くの時間が割かれ、本業のみに集中できないといった状況になっています。

さらには中間管理職によって管理の度合いや技量も異なるもので、労働者にとっても情報の管理と扱いは厄介なものという認識が多いです。

このような煩雑とした企業内の情報の流れに対しブロックチェーン技術を取り入れる事により、スッキリと簡素化できるのではないか、と思いつきました。

前置きが長くなってしまいました。

結論としては現在の技術では不可能となりました。

ブロックチェーンを取り入れるには、「完成しているプロセスをプログラム化する」ことが必要です。またプログラム化できる、ということは客観的な材料でYES or NOを決められることとなります。

マネジメントシステムは完成されたシステムではなく、経営者の判断で変わりゆくものです。また、YES or NOの判断も主観的にされるものが数多くあります。例えばセクハラに当たるか否か、など。

またさらに、会社内のあらゆる情報を電子化しなければブロックチェーン技術を使用できません。多くの会社が電子化を進めているものの、やはりアナログの情報の方が大多数です。

主観的な判断が人工知能などにより一元的になされ、かつ会社内の情報の全てが電子化できるようになれば、ブロックチェーン技術を応用し中間管理職のいないスッキリした会社になるかもしれません。

しかしそのような世の中は現在の技術では不可能で、50年くらいしなければ実現されないでしょう。

 

たまに難しいことを考えるのも楽しいものです。

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