働いている人にとって1日の最低40%は仕事が占めます。通勤時間やその準備と片付けを考慮すると残業が無くとも50%弱にはなるでしょう。
どんなに自分に合った仕事であっても、職場の人間関係が悪ければストレスを多く感じるものです。それが上司と部下の関係なら最悪です。
1日の半分近くを占める仕事関連にストレスを多く感じるようであれば、残念ながら良い生活とは言えないと考えます。
私はドイツとノルウェーの合弁会社、いわゆる外資系企業で働いておりますが、それでもやはり国内外の人間関係にストレスを感じることがあります。このようなストレスは全世界共通なもので、弊社では他国の文化や人間性の特徴を学び、社内他国間のコミュニケーションを円滑にするための研修プログラムがあるほどです。
とりわけ、人を指導または管理する立場にある人は、人の育て方について見直されると良いでしょう。以下の言葉は欧州のrespectの文化を正確についていると考えます。
- やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
- 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
- やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
第一文を見聞きしたことがある方は多いと思いますが、これには第二文第三文と続きがあったのですね。
この言葉は戦時中に奮闘した山本五十六の言葉です。彼はアメリカの文化や技術を尊敬し、何年もアメリカに駐在した経歴があります。
100年以上前のアメリカは現在と異なり、欧州の文化に近いものがありました。(人種差別など悪い面も含めて、ですが。)
おそらく、アメリカでの駐在経験を含む彼の軍人生活から、このような言葉を残したのでしょう。
職場の人間関係に悩む人も、また改善できる立場にある人も、このrespectの精神を持って、前向きで明るい生活を作れるように心掛けましょう。