内閣府が実施した治安に関する世論調査において、「治安が良い」と回答した人が過去最多となりました。個人的には特に未成年の不良が減ったと感じていますので、統計データで確認してみました。
統計データは警察庁が公開しています。今回のデータもそこから作成しました。
まず上記のグラフは犯罪を行った少年少女の推移です。過去10年間で半分以下になっていることが一目でわかります。
私はこの理由について、スマートフォンの普及が最も関係していると考えています。
例えば駅のホーム、出張先で中高生の群れ (たぶん部活帰り)を見かけます。5年ほど前では「見てんじゃねぇ」だの「〜が気にいらねぇ」だので喧嘩をふっかけている学生を毎月のように見かけていました。しかし最近では群れは変わらないものの、それぞれがスマホを見ながら雑談しています。周りを全然見ていないので喧嘩をふっかけることもありません。
またスマホのカメラ機能とSNS。悪いことをしていると誰かが撮影し、SNSで拡散または通報される可能性があります。昔の人は「お天道様が見ているから悪いことはするもんじゃない」なんて言われていましたが、今は「誰かが撮影、通報するから悪いことはするもんじゃないー」の方が当てはまりそうです。
他にも理由としては不良漫画やドラマが減ったことも影響していそうですが、いずれの理由にせよ治安が良くなっている、特に未成年の非行が減っている、というのは喜ばしいことです。
ついでに都道府県別の犯罪率のまとめを記します。東日本と西日本では未成年学生の犯罪率が2倍も違うのですね。私の仕事の管轄は北海道から愛知までですので、治安の良い地域を担当できていると言えます。