今日は北海道に出張でした。今は帰りの飛行機の中からブログを書いています。
飛行機の中でもインターネットが使える、機内Wi-Fiサービスの仕組みについて書こうと思います。
機内Wi-Fiサービスも世界的にかなり一般化されてきました。
今はJALの飛行機を利用しています。JALは全ての機内Wi-Fiサービスを無料で提供しています。
先月のノルウェー出張ではスカンジナビア航空を利用しましたが、エコノミーは機内Wi-Fiサービスが有料です。
JALの完全無料サービスは世界でも珍しいのではないでしょうか。
飛行機でもインターネットが使える仕組みは2種類あります。
1つは地上の基地局と通信するやり方です。ATG方式と呼ばれます。
飛行機の下部にアンテナが付いており、それを用いて通信しています。
当然ながら海の上では使えない方式ですので、日本では国内線で用いられています。
JALの飛行機でも山間部や海上など基地局がない場所を飛行していると、通信速度が著しく低下します。おそらく、JAL国内線の機内Wi-FiサービスはATG方式が主なのでしょう。
もう1つの仕組みが衛星通信です。
飛行機の上部にあるアンテナで衛星と通信、そしてその衛星が地上の基地局と通信します。
この衛星通信は、世界中の海を走る船でも用いられています。
世界のどこでも使えますので、国際線では必須と言えるでしょう。
ちなみに衛星通信は使い放題ではなく、従量制と呼ばれる使えば使うほどお金がかかるサービスです。
例えば船の乗組員の場合、20ドルくらい払って通信カードを購入し、そのカードを使ってインターネットをします。海の上では容量が大きい動画サイトなどは使わず、家族や友達とSNSを楽しむ程度のようです。
ちなみに機内Wi-Fiサービスを提供するために、飛行機にアンテナを取り付ける改造を行います。
これがまた難しく、機内の内装を取っ払わなければなりません。興味のある方は動画を見てみてください。
機内Wi-Fiサービスは提供する側にとって費用がかかります。上の改造もそうですが、通信も無料ではありません。
そんなサービスを無料で提供するJAL。今後も出張の際には利用しようと思っています。